塾長のブログ

営業の作法

昭和50年代後半に池波正太郎氏が書いた「男の作法」という本があります。

 

金の使い方、食事の仕方、酒の飲み方、服の着こなし方、人付き合いなどなど、
男のカッコいい立ち振る舞いやカッコいい生き方などが書かれています。

 

もちろん、現代では常識になっていることや、逆に非常識になっていることもありますが、

 

「男をみがく」という観点ではいつの時代でも、考え方は参考になると思います。

 

また、現代では、「人間をみがく」と置き換えて読めるのなら、
男性に限らず十分に楽しめる内容だと個人的には思っています。

 

その「男の作法」からの一節

『長髪のヒッピー風でも何でも、そういう格好をして本当に似合うかどうか、
先ず鏡を見てごらんなさいというもんだ。
自分のおしゃれをする、身だしなみをととのえるということは、鏡を見て、
本当に他人の目でもって自分の顔だの躰だのを観察して、
ああ、自分はこういう顔なんだ、こういう躰なんだ、
これだったら何がいいんだということを客観的に判断できるようになることが、
やはりおしゃれの真髄なんだ。』

 

 

さて、私はおしゃれについては無頓着な方なのですが、
セールスにおいて、どのような格好がいいのか?という話しになるときがあります。

 

例えば、派手なスーツやネクタイをするより、万人受けする服装の方がいいのか?

 

営業たるもの、少しでも他人に不快感を与えない方がよいに決まっていますが、
それは派手な服装をしないということなのか?
万人受けする格好をすれば不快感を与えないのか?

 

昔、年収5,000万円稼ぐようなトップセールスや毎年MDRTに入会するような優績者で、
凄い派手なネクタイやスーツを着ていて、流石にその恰好は…
と思ってしまうような私服で営業していたりという人もいらっしゃいました。

 

 

なぜ、そのような服装でも高挙積を上げられるのか?

 

 

その理由の一つは、自分のマーケットが確立されているからです。

 

 

そして、もう一つの理由は、池波正太郎氏がいう、
自分のおしゃれをすることや、身だしなみをととのえるということが、
「個性を活かされているか」なのではないでしょうか。

 

 

まあ、一般的には、万人受けする服装を好むマーケットの方が多いのは事実ですし、
私のようにおしゃれに対しての訓練を怠る人の場合は、あまり冒険をしない方が得策ですが(笑)

 

 

ただ、セールスたるもの、不快感を与えないようにと考えるのならば、
服装だけではなく、自分らしく、「自分をみがく」ことなのだと思います。

 

 

池波正太郎氏氏の「男の作法」から学べることは、今の時代でもたくさんあります。
死ぬまで精進ですね。

 

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