保険屋なら知ってほしい「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」
みなさんはACP(アドバンス・ケア・プランニング)をご存じですか?
保険屋なら、是非知って欲しいなあと思います。
私の実体験から、このACPを少しでも多くの人に広げたいと思い、4年ほど前から年4回以上の勉強会を継続しています。
以下、その実体験です。
私が介護していた叔母は、2017年に肝臓がんで余命6ヶ月を宣告されてすぐに、医師や私の反対を押し切って退院し、退院後わずか2週間後で他界しました。
叔母が亡くなってから、約1年した頃に、某大学病院から「ACPの勉強会の事例で使いたい」という連絡がありました。
今頃何か?とも思いまいたし、そもそもACPって何?とも思いましたが、
『叔母の死が、何かの役に立つならどうぞ。ただ、どんな勉強会なのか、事後報告でいいから教えてください』と条件付きでOKをしたのです。
そしたら、『是非、藤原さんも参加してもらえませんか?』と言われたので、参加しました。
勉強会では、患者さんにどのように「自分の最期」考えてもらうかというディスカッションがありました。
ほとんどの医療・介護従事者の方たちから、「死ぬと分かっている人に、どんな死に方をしたいかとは、怖くて聞けない」という言葉を聞いたのです。
そのときに思ったのです。ACPという概念を「患者になる前」から考えればいいんじゃないかと。
そして、これが出来るのは保険屋だと。
なぜならば、「死ぬ」ということを想像しないうちから「死」や「病気」「介護」について話をしなければいけない仕事だからです。
「死」を考えるということは、「生」を考えることです。
保険という仕事は決して「死」という話しをするネガティブな仕事ではありません。
「生」について見込客と向き合うことが出来るポジティブな仕事なのです。
あなたの大切な人が、余命宣告をされたとします。医師の反対を押しきって退院をしたいとその人が言い、医師は今退院すると余命は1ヶ月以内になるかもしれないと言ったら、あなたなら退院させますか?
たった一度の人生です。
普段考えない死と生について、この機会に一緒に考えてみませんか?
医療・介護関係者の方たちと、そうでない方たちとのディスカッションも予定しております。
皆様のご参加をお待ちしております。