プロとアマチュアの違い
プロの職業と言われて思い浮かぶのは、スポーツ選手だったり、芸能人だったり、師(士)業のような専門家など想像する人が多いと思います。
プロの報酬はファンの数によって大きく影響します。
個人事業主や、会社からマーケットを与えられないフルコミ(完全歩合)のセールスの多くも、自らファンを増やしてマーケットや顧客の数を増やさなければなりません。
もちろん、お金が全てではありません。
フルコミの世界で働くセールスの中で、「稼ぐためにこの仕事をしているのではない、顧客に喜んでもらいたいからこの仕事を選んだんだ」という人がいます。
しかし、この発言は、既に稼いでいる人が言うなら説得力があるのですが、「稼いでいない」…正確に言うと、「生計を全く立てられていない」、「浪費による借金などで家族や友人に迷惑をかけている」、「会社に利益をもたらさないどころか、赤字社員である」といった人たちに言われると何の説得力もなく、プロとしての自覚に疑問を感じます。
どんなにファンに喜んでもらっても、そこに報酬が発生しなければ、そこには責任も発生しないので、アマチュアと扱われてしまうのでしょうね。
多くのスポーツ選手がプロとアマの違いを語っていますが、イチローさんはこのように言っています。
『アマチュアではないので、勝つことだけが目標ではありません。プロとして自分がどういうプレイをするのかがすごく大事です。』
勝つ必要がないと言っているのではないですよね。
プロだろうが、アマチュアだろうが、勝負の世界にいる以上、勝つことは当然のことです。
しかし、アマチュアは、『勝つことだけ』に専念しているので、どれだけファンがいても対価を支払ってくれるわけではありません。
アマチュアは『自分』のために勝とうとし、プロは『自分とファン』のために勝とうとするのです。
だから、プロは結果的に稼げている。
つまり、お金があとからついてくる働き方をしているのです。
どんなに知識や技術を身につけても、ファンからの対価がなければ(成果がでていなければ)、それは趣味で活動しているのとなんら変わりません。
個人事業主や、フルコミのセールスの世界でも、プロとしての自覚が必要なのではないでしょうか。
私も自問自答して、80歳現役を目指していこうと思います。