営業という仕事に誇りを持つ
先週14日にトヨタ自動車の豊田章一郎氏がお亡くなりになりました。
そのニュースを見て、トヨタ自動車をモデルにしたドラマ「リーダーズ」を思い出しました。
私の中では、ベスト5に入るドラマです。
このドラマの主人公・愛知佐一郎は、トヨタの創業者である故豊田喜一郎氏がモデルで、佐一郎の息子・愛知洋一郎は先週お亡くなりになった豊田章一郎氏がモデルなのです。
ストーリーは、日本の未来のために、私利私欲を捨てて、夢と希望を捨てずに国産自動車を作る男の物語。
ほぼ実話らしいです。
あらゆる困難を乗り越えてでも、信念を持って、0から何かを作り上げる人はかっこいい。
モノ作り日本において、モノ作りに成功した人を題材にした物語は多いですよね。
私はモノを作る仕事をしていません。
「人が作ったモノを売る」という仕事を長年続けてきました。
だから、この愛知佐一郎のもの作りに賭ける働き方や、生き方が羨ましいと思ったのは本音です。
しかしその後、「人が作ったモノを売る」物語、「リーダーズ2」が放映されました。
愛知佐一郎に惚れ込み、愛知自動車に惚れ込んだセールスマンの話しです。
この愛知自動車の販売会社の社長、愛知洋一郎が豊田章一郎氏をモデルにしているのです。
日本人とは何か?セールスとは何か?夢とは何か?興味のある方はParaviで観れるみたいなので是非お勧めです。
ドラマでこんな台詞があります。
「お客様に何を買っていただくのか?それは誠意だ。真心だ。」
これは、売っているモノに本気で惚れ込んだ人が言える言葉なのだろうなと、ドラマを見て思ったのを今でもはっきりと覚えています。
本当に惚れ込んだ物を売るのは、営業の醍醐味です。
どんな困難も乗り越えられます。
先日のブログでも書きましたが、トヨタ自動車の新社長が選ばれた理由に「車が好き」ということがありました。
私が社会人になったのが、今から30年以上も前のことです。
当時会社を経営していた叔母から、
「営業をするなら、好きなモノを売れ。好きなモノがないなら、せめて嫌いなモノは売る営業にだけはなるな。」
とアドバイスをされました。
当時はあまり良くわかってはいませんでしたが、意識だけは常にし、私の営業の原点にしていました。
綺麗事では営業はできません。
しかし、「自分の売っているモノが好きである」ことは営業の最低条件だと私は思うのです。
自分が扱っている商品やサービスの歴史を知ること、なぜこの世に必要とされたのか、それは世の中をどのように変えていくのか。もっと自分のビジネスを知り、理解し、好きになれれば、顧客に対して、「商品を買っていただく」から「人の誠意と真心を買っていただく」に変わるのではないでしょうか。
同じものを扱っていても、結果を出す人とそうでない人の違いだと思います。
私は、そんな価値観で営業ができる人を育てたいし、一緒に働きたいと思います。
まだまだ精進いたします。