朝ドラ「ちむどんどん」から学ぶ、長く成功し続ける秘訣
またまた朝ドラネタで失礼したします。
入社当時にマネージャーから教わった通りにやっても上手くいかない…と嘆いている方、
そもそも、ちゃんと基本から教わったことがない…と思っている方、
是非「ちむどんどん」から学んでください。
前回の『朝ドラ「ちむどんどん」から学ぶ成功哲学』はこちら
↓
http://d-li.jp/tweet/tweet-37/
先週の放送分なので、ネタバレ注意です。
銀座の高級イタリアンレストラン「フォンターナ」で働き始めて3年が経った主人公暢子は、いよいよ厨房で前菜を任されるようになります。
そこで暢子は自分なりにレシピの工夫を試みます。
美味しいと評判なのですが、常連の天城には「味が変わった」とガッカリされます。
予想が当たったと思ったシェフは、暢子にこう教えます
「天城さんに出したものは、しょうゆの味付けが強すぎました。
新しい試みも大切ですが、基本は大事。
リピートしてくださるお客様はフォンターナの味を食べたいと思って通ってくださってるんです。」
これに納得のいかない暢子を見て、オーナー大城房子は、『知り合いのお店が赤字なので、黒字にして軌道に乗せるよう、ヘルプに行ってくれ』と暢子に頼みます。
暢子は期待されていると喜んで向かうが、そのお店は、屋台のおでん屋…
暢子は「なんで私がこんなお店で!!」とまた憤慨しますが、房子の期待に応えるために暢子は試行錯誤し、「イタリア風おでん」を考えます。
しかし、房子は『暢子のやり方では長く続かない、自分で考え、あの屋台を黒字にしなかったら料理人なんか辞めてしまえ』ときつく叱ります。
房子の読み通り、お客さんがやってくるのはたったの1日だけで、2日目からは客足が遠のいていき、屋台の経営は以前より悪化します。
たくさんの人のアドバイスを無視し続けてきた暢子は、とうとう料理の基本が「出汁」であることに気づきます。
そして出汁の基本を徹底的に学びます。
お店は一気に黒字転換。
そのうえで、新しいメニュー、、、おでんのネタに沖縄の「てびち」を使います。またこれが大ヒット。
房子はまた改めて暢子を認め、次のステージにステップアップさせるのです。
実は房子は、今では銀座の高級レストランを経営していますが、戦後の闇市で、屋台のおでん屋からのし上がったのです。
房子は暢子に最後にこのように教えます。
「あなたの言う通り、おでん屋の基本は出汁。その日の天気と気温に応じて出汁の温度や微妙な塩加減を変える。労働者の町なのか、サラリーマンが多いのか、出来るだけお客様に合わせた味を心がける。」
そして、フォンターナに戻してもらった暢子は、イタリア料理の基本を尊重したうえでの料理の工夫がシェフから認められるようになりました。
私たちの仕事に置き換えて解説する必要もありませんね。
『応用が評価されるのは、基本が出来ている人だけ』
それに気づかないセールスは一時的に売れることはあっても、長くは続かないでしょう。
追記
片岡鶴太郎さんが演じる三郎が、悩んでいた時の暢子にこのようにアドバイスします。
「迷子になったときは一回入口に戻るしかない。
料理のことはよく分からねえが、それが人生の基本だ」
暢子は「入口って言われても…、もう何が正解か分からなくて。」
と房子のせいにします。
基本のない人には、「戻る入口」はないのです。
基本は立ち返るところです。