他人のため?自分のため?
NHKの朝の連続テレビ「おかえりモネ」が面白い。
宮城県の気仙沼の離島に生まれ育つ主人公の百音(ももね、通称モネ)は、高校生の時に震災を経験するも、震災時に島にいなかったことで、被災した家族や友人たちに後ろめたさを感じ続けながら生きていくのです。
その後、ずっと人の役に立ちたいと願い続け、自分のやりたい仕事を模索し続けていきますが、やっと見つけた仕事が気象予報士。
必死に勉強して、3回目の試験合格後、東京の気象予報会社に勤めます。仕事は報道気象班。
仕事していく中で、宮城県に前代未聞の大型台風がやってくるかもしれないという情報が入り、モネは地元の家族に連絡をします。そして、台風慣れしていない家族や友人に台風対策を指示し、地元の人たちはことなきを得ます。
そして、モネはみんなから「モネのおかげで助かった」と感謝され、モネも「やっとみんなの役に立った」と胸をなでおろします。
さて、メッセージはここからです。
他人のためか?自分のためか?
もちろん、他人のために生きる方がいいと答える人の方が多いと思いますが、ドラマでのいくつかのシーン…
モネの同僚の神野さんがモネに言います。
「何かさ、永浦さん(モネのこと)って、ちょっと重いよね。
てか、人の役に立ちたいとかって、結局自分のためなんじゃん?
ああ、いや、ごめんね。別に永浦さんを否定してるとかじゃないよ。ただ私は自分が人に認められないとか有名になりたいとか、そういう欲求の方がシンプルだし、嘘がないって気がするだけ」
医師の菅波先生がモネに言います。
「あなたのおかげで助かりました、というあの言葉は麻薬です。
気持ち良いでしょ?単純に。
自分が誰かの役に立った。
自分には価値がある。
そう思わせてくれる。
自分は無力かもしれないと思っている人間にとって、これ以上の快楽はない。
脳が言われた時の興奮を強烈に覚えてしまう。麻薬以外のナニモノでもない。
そしてまた言われたいと突っ走ってしまう。
行き着く先は、全部自分の為だ。
そうやって僕は、ある人の人生を奪いました。」
車イスマラソン選手の鮫島さんがモネに言います。
「私が走るのは100%自分のため。
ただな、私が走るには、いろんな人の手を借りなあかんやろ。
そやから、借りた分、めっちゃ感謝するし、ちゃんと返したいと思ってる。
でな、こう私が100%自分のために頑張ってることがな、巡り巡って、どこかの誰かをちょこっとだけでも元気づけられたら、それはそれで幸せやなあって思うんよ」
さて、みなさんはどのように感じますか?
この続きは、来週のブログにて…