トヨタ社長交代のニュース
先日、トヨタ自動車の社長交代のニュースが飛び込んできました。
大企業の社長交代ですからニュースになるのは当然なのですが、
日本の半導体復活に、自動車業界の本気度が世間に伝わったからなのか、
単なるサプライズ人事だったからなのか、
私にはわかりませんが、まあまあ大々的に取り上げられていましたね。
ただ一つだけニュースを見て私の目を引いたのは、
次期社長を選んだ2つの理由です。
「一つは、トヨタの思想や所作を身につけようと車作りの現場で必死に努力をしてきた人だからです。もう一つは車が大好きだからです。」
これは一個人レベルでも、生きていくことや働いていることにおいてとても考えさせられる言葉だと思いました。
自分が働く会社の「思想」を身につけようとしているか?
自分が働く会社の「所作」を身につけようとしているか?
どの組織にも属していないのなら、
自分の「思想」を持っているか?
自分の「所作」を大事にしているかどうか?
を自問自答しなければいけないと改めて思います。
「思想」というと、宗教的、政治的とネガティブに捉える人も少なくないのですが、
「思想」とは、自分の「考え」であり、いわば自分なりの「人生哲学」となります。
つまり、会社の「思想」とは、会社の「考え」であり、会社が思う「あるべき姿」であり、会社が目指す「あるべき未来」です。
「所作」とは、「身のこなし」「ふるまい」「行儀」といった意味であり、その会社やその人の「品格」が問われることになります。
また、「車が好き」とは、トヨタ車が好きなことはもとより、車そのものが好きであるという意味であり、そういう人が他者から認められる最低条件であるのならば、保険セールスは「自社商品」ではなく、「生命保険」というものが好きかどうか?
ではないかと思います。
自分の会社の「考え」「あるべき姿」「あるべき未来」は好きですか?
自分自身の「考え」「あるべき姿」「あるべき未来」に信念を持っていますか?
自分の会社の「品格」を信じられますか?
自分自身の品格を磨く意識はありますか?
そして、
自分が扱っている業界そのものの「商品」や「サービス」を好きですか?
もっと平たく言うと、
自分の会社を好きですか?
自分自身を好きですか?
自分の仕事に誇りを持っていますか?
ということではないでしょうか。
このニュースは、とても大切なメッセージだと思いました。