目に見えないものを売る難しさ
生命保険のセールスは営業の世界でも難しい仕事だと言われています。
一つは、目に見えないものだからで、もう一つは嫌われやすい仕事だからとよく言われます。
嫌われやすい仕事である理由は様々ありますが、見込み客にネガティブなことを想像させなければならないからであるとも言われています。
しかし、視点を変えれば生命保険の話しはネガティブなものではなくなります。
生命保険は
1.大切な人に財産を残したい
2.自分の人生を豊かにしたい
と思う多くの人のためにあるのだと思っています。
死ぬまでにどんな生き方をしたいか、といった死生観や人生観を考えることが大切だと思います。
葬式は誰のためにあるのだか?故人のためか?遺族のためか?
また、生命保険は余命6カ月と宣告されたら保険金を受け取ることが出来ますが、そんな時、どのような人生を送りたいと想像するか、こんなことも死生観や人生観です。
セールスとは単なる物売りではなく、ファン作りです。
ファンは、その人の生き方や考え方に共感して出来るものだと思います。
どんな生き方をしたいのか?どんな死に方が幸せなのか?
地域において、仕事において、家族において、自分の存在意義とは何か?
そんなことを考えることはネガティブなことではないと思います。
生き方に触れず、金融商品をただ商品比較で商売する人は、将来AIに仕事を取られてしまうでしょう。
生き方を語り合うことは、ポジティブなことです。
「あなたが死んだら残されたご家族が大変です。我が社の生命保険に加入するとこんなメリットがあります」
とか
「病気になったら治療費が大変ですよ。〇〇生命の医療保険はこんな特約がありますよ」
などと言っても、ネガティブなことしか想像できないでしょう。
生命保険のセールスは人の人生に寄り添えるから仕事に喜びを感じ、難しい仕事だから成長とやりがいを感じるのではないでしょうか。
ある意味、生命保険のセールスは難しくないのかもしれません。
なぜならば、「生命保険は必要性を感じていないのに、殆どの人が購入(加入)する商品」だからです。
人の人生観に触れ、共感しあえればファンが増えるのではないでしょうか。
目に見えないものを無理に見えるようにして、商品比較でセールスをしようと思うから難しいのだと思います。
セールスとはいかに商品を売るのではなく、いかにファンを作るかですね。