考える
マネジメントの世界では、P(計画)・D(行動)・C(評価)・A(改善)はもう古く、
これからは、
P(準備)・D(行動)・R(評価)
とか、
O(観察)・O(状況判断、方針決定)・D(意思決定)A(行動)
とかと言われています。
なんだか難しいですよね。
要は、考えて動いて、知恵を働かせればいいのです。
今までたくさんのセールスをみてきましたが、結果を出す人は知恵があります。
そして、検証能力がとても高いです。
本当に考えるということは、検証することまでを言います。
検証には、行動が必要ですので、考えすぎて行動に移さないということは、考えたことにはなりません。
『行動する→検証する→行動する→検証する→・・・
これこそが「考える」の総称で、このサイクルがよい成果をもたらします。
考えるだけで行動に移さない人がいます。それは、どんな心理なのでしょうか?
慎重だからと言えば、それまでかもしれません。しかし、結局は『失敗』が恐いからなのかもしれません。
『成功』の反対は『失敗』ではなく、『妥協』です。
『失敗は成功の母』という言葉があるように、『失敗』を恐れるのではなく、『妥協』、つまり行動に移さないことを恐れるべきなのです。
王子製紙元会長で、故人の河毛二郎さんという方が、このようなことを言っています。
『決断というのは、100パーセントの情報があったら誰でもできます。しかし、それじゃビジネス・チャンスとしてはもう遅い。本当の決断は、60パーセントぐらいの時でなければいけません。』
情報を集めることが重要なのは、言うまでもありません。
しかし、上手くいくと確約される情報はいつになったら得られるのか?
その情報を集めてから動くのでは、いつまでも動くことは出来ませんし、上手くいく方法を考えているというのは、考えていないことと同じなのです。
もちろん、何の情報もないまま動くのは単なる『無謀』です。
考えていれば、60%程度の情報は入ってくると思います。
計画したら、即行動し、どんな結果でも検証し、また動く。
このサイクルがよい成果をもたらします。