自分の考えを持っている人と、そうでない人
ダルマ塾では仕事で成果を出すだけではなく、人生を豊かにするためには「思想」を持つことが大切だと伝えています。
ところが、「思想」を持つということを宗教的だと言う人がいるのです。
「思想」を持つことと、信仰は全く別のものです。
辞書にはこのように書かれています。
【思想】
1 心に思い浮かべること。考えること。考え。
2 人生や社会についての一つのまとまった考え・意見。
【信仰】
1 神仏などを信じてあがめること。また、ある宗教を信じて、その教えを自分のよりどころとすること。
2 特定の対象を絶対のものと信じて疑わないこと。
(デジタル大辞泉より)
「思想」とは、人生や社会に対する自分の考え方です。
もちろん、信仰を否定しているわけではありませんが、信仰しなくも、自分自身の「思想」を持てば、ブレなくなるだけでなく、共感してくれる人も現れ、その人たちがビジネスや人生の手助けをしてくれるのだと思います。
その代わりに、自分の考えに反対する人や、足を引っ張る人も現れることの覚悟も必要です。
一方で、「思想」に興味のない人は、自分の周りにも「思想」のない人が多く、自分の考えに反対する人や、足を引っ張る人ほとんどいませんが、いつも会社や家族の悪口や愚痴が出ます。
仕事の成果が出ないことを、環境のせいにします。
ビジネスを常に損得勘定で捉えてしまい、長続きしない人も少なくないでしょう。
しまいには、人生に迷いがあった時に他人の「思想」に頼りがちになってしまうため、信仰にはまりやすくなります。
私は、「宗教」と「思想」は違うと言っています。そして、「自分の思想」を突き詰めたものが「哲学」です。
「成功哲学」とか「成功するための思考」とは言いますが、「成功宗教」とは言いません。
思想とは、辞書に書いてあるように「考える」ということです。それは、自分の生き方を持つこと、社会に対する理想と現実という矛盾に戦い続けることだと私は思います。
「考える」ということから逃げたり、諦めたりしないことです。
「売り方」や「やり方」は次の段階だと思います。