ねえ、人はなんで生きるんだろうね?
私は、定期的に出張する機会が多く、「仙台」「神戸」「福岡」は毎月行っております。
全国あちこちに出張することは、ご当地グルメを堪能出来ることも楽しみの一つですね。
先日は岡山に行ってきました。
瀬戸内で美味しいものと言ったら「魚」。
私は特に鰆(サワラ)が大好きで、お昼に鰆丼を頂いてきました。
ご飯の上に、漬けた鰆(サワラ)と海苔と大葉がのっています。
脂の乗った身の旨味と歯ごたえのある皮の触感が、サクッとした海苔とフワッとした大葉に包まれ、最高な味わいです。
半分食べたところで、お店の大将が、お店自慢のダシをたっぷりと入れてくれます。
半分残った鰆丼をお茶漬けのようにサラサラっとほおばります。
生の鰆(サワラ)は、なかなか東京では食べられないので、岡山や香川方面に行くときは、鰆(サワラ)を楽しみにしています。
さて、話しは変わりますが、美味しい魚を全国で釣って食べる、と言えば…「釣りバカ日誌」、
そして、全国津々浦々と言えば、「男はつらいよ」。
国民的映画シリーズでもあるこの2つの映画は、なぜ長い年月、多くの国民に愛されてきたのかと考えると、誰からも束縛されず自分らしく生きること、そんな2人の主人公の自由奔放な生き方に憧れの念を抱く人が多いからなのではないでしょうか。
今年の12月27日に「男はつらいよ50作目」が劇場上映されます。
それに向けて、私は寅さんシリーズを1作目から観ています。(※現在41作目に突入中です)
家族にどんなに迷惑をかけても、どんなに心配させても、常に愛され続けている寅さん。
何故だろうと感じ始めたのは、3作目くらいからでした。
それから私は「男はつらいよ」を研究し始めました。
17作目で答えが分かり始めたのです。
それは、寅さんは打算的ではないから。
見返りを一切求めず、人のために生きられるからなのです。
相手の年齢、立場、経済的な裕福さ…一切関係ありません。
どこかで、こんな人間にならなければいけないなぁと思ってしまうくらいです。
39作目で、甥の満男(吉岡秀隆さん)が寅さんに問いかけます。
『ねえ、寅さん。人はなんで生きるんだろうね?』
寅さんの答えはこうです。
『ああ生まれてきて良かった、そう思うことが何べんもあるだろう。そのために生きてんじゃねえか』
人を大切にして、感謝されて、信頼してくれる家族や友人がたくさんいる、そんな寅さんのような生き方に私はとても憧れます。
しかし一方で、映画では、近所のお母さんたちが、遊んでばっかりいる自分の子どもたちに向かって、「勉強しないと寅さんみたいになるよ!!」と叱りつけます。
そうです。寅さんは、社会的に認められる立場は何一つ得ていません。
経済的にも何一つ成功していません。
私の基本理念の中に、「精神的にも経済的にも豊かになること」と言うことがあります。
このことは、いつも自問自答しています。
きっと「精神的な豊かさ」とは、寅さんや、「釣りバカ日誌」のハマちゃんのような生き方なのかもしれません。
しかし、「経済的な豊かさ」とは何か?と問いかけたときに、それは「いくらお金を持っているか」ではなく、「目標をもって働き続ける」ということなのかもしれません。
寅さんやハマちゃんには目標がありません。
目標もなく働くということは、「なんとなく働く」ということです。
目標をもって「働き続ける」ということは、自分を成長させ、結果、人の役に立ち、『ああ生きてて良かった』と思うのだと思います。
働くという事は、社会に貢献するということです。だからこそ、「なんとなく働く」から「目標をもって働く」という思考が大事なのだと思います。
「経済的な豊かさ」の定義はとて難しいテーマです。
『人はなんで生きるのか?』
『人はなんで働くのか?』
私も挫けそうになることもあります。
諦めそうになることもあります。
しかし、『生まれてきて良かった』と思えるように、頑張り続けようと思います。