私が映画を観る理由
私が映画を観るのは、趣味の一つでもありますが、仕事の一環でもあります。
生命保険のセールスをする上で、そして生命保険セールスの育成という仕事をする上で、感性を磨くことは、とても大切なことだと信じています。
先日は、
『ドリームプラン』と『ザ・ユナイテッド・ステイツVS.ビリー・ホリデイ』を連日で観てきました。
どちらも黒人に対する人種差別がテーマです。
『ドリームプラン』は世界一になった黒人テニスプレーヤーの話しで、
『ザ・ユナイテッド・ステイツVS.ビリー・ホリデイ』は世界的有名なジャズシンガーの話し。
両方実話です。
『ウェスト・サイド・ストーリー』も観てきましたが、こちらは人種や格差などによる差別が生んだ社会問題をテーマにしています。(スピルバーグ監督によるリメイク版ですが、映像、音楽、カメラワーク、流石スピルバーグ!!と思えるあっという間の2時間40分でした)
さて、差別について…
どのように考えるか。
差別は絶対に無くならないと思います。
それは人間には欲望という感情を持っているから。
一つの差別が無くなれば、新しい差別が始まる。
『ザ・ユナイテッド・ステイツVS.ビリー・ホリデイ』でも、主人公のビリーが、黒人という理由でエレベーターに乗せてもらえないシーンで、
「何で、レズビアンが乗れるのに、私が乗れないのよ!!」
とビリーが言います。
差別を受けている黒人が、レズビアンを差別しているのです。
このシーンで、そんな事を思ったのは私だけでしょうか?
人種差別が無くなれば、LGBTQの差別に変わる。
差別はいつまでたっても無くなりません。
確かに人間社会は「弱肉強食」の世界かもしれません。
強いものが生き残れる世界であることは否定しません。
しかし、差別が無くならないとしても、住みやすい社会、働きやすい社会を作るためには、「弱者」や「マイノリティ」の理解をする機会を増やすだけでもかなり違うのかもしれません。
ちなみに、昨年の11月に放送されたNHKの特集ドラマ『雨の日』は、PMS(月経前症候群)がテーマ。
モデルの女性が撮影中に生理が来てしまい、撮影が中断されてしまいます。男性スタッフたちは理解を示す態度を取るものの、イライラします。タレントのマネージャーがスーパーで生理用品を買うシーンで、どうにも出来ず、あたふたします。
そのシーンで私は、『女性のことを何も知らないな…』『でも仕方ないよね、そんなこと聞けないし、教えてもらえないし』と、そんな風に感じながら観ていましたが、そんな問題に一言助けてくれるのが、『トランスジェンダー男性』なのです。
考えさせられます。
所詮他人の気持ちなど100%わかるはずなどありません。
でも、知ること。それだけで、時代は少しずつ良くなっていくと思います。
いや、実際に少しずつは良くなってきてますよね。
人種差別、女性差別、障がい者の差別、思想による差別、職業差別、学力による差別、HIV感染者の差別、LGBTQの差別などなど…
そう信じて、ゆっくりかもしれないけど、確実に社会問題解決の一助になっていきたいと思います。
私は2022年度より、「LGBTQ」及び「LGBTQに理解のある人たち」だけのチームを作ることを目標にしました。
目標は5年以内。
実はLGBTQのマーケットが幅狭いと思っている人が多いのですが、大きな勘違いです。
LGBTQの売り手も、LGBTQの買い手も、そして社会が良くなる。
まさに三方良しではないでしょうか。
社会の問題解決とビジネスは表裏一体なのです。
目標が一つ増えて、ワクワクします。