塾長のブログ

「スカーレット」から学ぶ働き方

NHKの連続テレビ小説「スカーレット」で、考えさせられた場面です。

女中の親分の大久保さんは3枚のお皿を出して、中学を卒業したばかりの主人公・喜美子に謎かけのように問いかけます。

「この1枚は、家族のために磨く。2枚目は、仕事やから磨く。最後のは、家族も仕事も関係なく、一生懸命みがく。どのお皿がキレイになるでしょうね?」

 

 

さて、皆さんはどのように思いますか?

 

 

その答えの前に…

 

 

先日、某TV番組で、橋下徹氏がこんなことを言っていました。

「労働条件に制度として欠陥があることは間違いない。でも、昔は労働基準法なんて無くて、敗戦直後の日本は超ブラック企業だらけだった。歯を食いしばってここまで辿り着いた。」

語っている相手は、高学歴ニート。

社会の不満を理由に働かない若者たちに、「今日に至るまで、多くの労働環境の問題は改善されてきたのだから、その働きかけをしてきた上の世代に対する感謝すると同時に、私たちは更にこれから改善し、もっと良い世の中にするべきだ」というようなことを語ったのです。

 

終戦直後はブラック企業だらけ…

そんなワードが記憶に残っている状態で、「スカーレット」で考えさせられた場面です。

 

「スカーレット」は、戦後のお話し。

中学校の先生から進学を勧められるほどの成績でありながら、貧乏な家のために高校進学を諦め働くことを決意する喜美子は、地元の滋賀県の会社から内定をもらいます。しかし、男社会に女はいらないという理由で、直前に内定を取り消されます。

今は違法行為で訴えることが出来ますが、契約書を交わさなかったことを反省する父親が、こんどは大阪の遠い親戚に頭を下げて女中の仕事を書面上で取り付けてきます。

しかし、書面上で働くことを約束されたにもかかわらず、喜美子は初日に首を言い渡されます。15歳の女子に出来るわけがないという理由です。

テレビを観ている方はお分かりかもしれませんが、この二つの雇い主は、決してブラック企業と言われるような人たちではありません。発展途上だった時代の問題なのです。現代も、まだまだ労働条件は良くなっていないのかもしれませんが、このころに比べたら遥かに良くなっていると思います。

しかし、あまりにも労働基準法が厳しくなることにより、窮地に追い込まれる企業がたくさんあることも事実です。

ある弁護士さんが、ご自身のHPで「企業に筋を通させるには、従業員にも筋をとさせるべきだ」と書かれていました。

「筋」とは何でしょうか?

 

 

さて、話しは「スカーレット」に戻りますが、

女中の親分の大久保さんは、喜美子にこのように教えます。

「みな、同じや。お皿なんて磨いたら、みんな綺麗になるわ。一生懸命やったから言うて、仕事やから割りきってやったからって、どんな気持ちにやったとしても、人から見たら大して変わらん」「誰にでも出来る仕事やと家事は思われてるのだ、母親も誉めてくれない、誰も誉めてくれない、この仕事を喜美子みたい若い子には無理やりや」と。

 

確かにその通りかもしれません。

 

しかし、喜美子はこのように言い返します。

「そやろか? うちは…うちは誰にでもできる仕事やない、家ん中の仕事も、素晴らしい仕事や。いつか、あんたにしかできひん、いつか、参りました言わせてみたい・・・どうか雇って下さい。働かせて下さい! 戦わせて下さい。お願いします。」

 

誰かのために働くことも、心を込めて働くことも、仕事だからと割り切って働くこともとても、どれも大切なことかもしれません。

 

しかし、何が一番大切かは、最初から労働条件を求めるのではなく、一生懸命に働いて、自分の変わりはいないと思われるほど自分を磨くことなのだと思います。

 

「仕事場は戦場」と昔からよく言ったもので、戦うことは成長させることで、成長が誰かを幸せにする力をつけることで、その結果、仕事の「やりがい」や「誇り」を得るのだと思います。

 

誰にでも、壁はあります。不安と戦うこともあります。

前に進むこと。

私も50代ですが、まだまだ伸びしろを信じて頑張ろうと思う1シーンでした。

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